前回まではお恥ずかしながら自己紹介を書いていましたが、

今回はリーグ戦の再開が近くなったので前半戦の振り返りをしたいと思います。

2024シーズンまでのFC PHOENIX

現在FC PHOENIXが所属する東京都2部リーグは、

3つのグループに分かれており、それぞれの1位クラブのみが東京都1部リーグに昇格します。

つまり15クラブ中1位にならなければ昇格ができない過酷なリーグです。

FC PHOENXは、2020シーズンからこの東京都2部リーグに所属しており、

なんと3年連続4位という非常に悔しい成績を残してきました。

「毎年優勝を目指すものの、優勝するクラブにはあと一歩及ばない」

そういうシーズンを3年間送って来ました。

特に昨シーズンは、開幕6連勝を飾りましたが、

両クラブ全勝中であったCriacao Shinjuku Procrierとの試合を0-1(PK)で落とすと、

そこから崩れてしまい、Criacaoがそのまま昇格する無念の結果となりました。

開幕前の体制変更

今年から僕自身が監督を担わせてもらうことになりました。

2023シーズンまではプレーヤーをやって来たのですが、

膝のケガから100%に戻ることは限りなく難しく、まだまだ選手もやりたかったですがその決断をしました。

結局主役はピッチの中の選手なので、

社会人でも歳を取ってもまだサッカーが思い切りできる身体のうちは、

全力でサッカーをやって欲しいなとクラブ内外の選手に対して思っています。

ただまあ監督となるからには、よりクラブを選手の立場よりも俯瞰で見て、

必ず昇格できるような組織作りをしたいと思いました。

新加入選手

2023シーズンを終えてから、各選手と面談して2024シーズンに対する考えを共有しました。

仕事の都合で退団となったり、より上のカテゴリーのクラブに移籍する決断をした選手もいましたが、ほとんどのメンバーが残る決断をしてくれました。

キャプテン(古川選手)や副キャプテン(落合選手、玄選手)も変更はなく、

残存戦力をあまり落とすことなく新加入選手で強化できることになりました。

今シーズンからの新加入選手は、下記の通りです。

No.14 石田滝人選手

所属歴:東京23FC → Santa Lucia F.C. → NK Medimurec → EDO ALL UNITED

僕の去年までの背番号を奪い取った張本人です。許せません。

でもめっちゃ得点する今シーズンのPHOENIXエースです。

No.17 小島陸選手

所属歴:國學院久我山→慶應義塾大学→ EDO ALL UNITED →セルベッサ

これまで1番だった武本選手を抜いて、PHOENIXで1番面白いキャラクターを持ってます。顔も走り方も面白いです。

プレーは止める・蹴るのレベルが非常に高く中盤に安心感をもたらしてくれます。


No.21 Carmine Albisetti選手

所属歴:Racing Club Zurich

慶應大学留学生として期間限定ではありましたがスイス6部から移籍して来てくれました。

めちゃくちゃグッドガイでチームに貢献してくれました。でも日本語は最後まで全く覚える気がなかったです。

No.23 大久保温紀選手

所属歴:東久留米総合 → 専修大学

両サイドのウイングをやったり最近はサイドバックをやったり、ポリバレントで躍動感のある選手です。

仕事でやっているようにPHOENIXをデューデリしてもらって資産価値を高めてほしいものです。

No.24 村田蒼一郎選手

所属歴:青森山田高校→桜美林大学

少し遅れて7月から加入しました。DFラインをどこでも守れ、青森山田出身らしく対人守備で強さを発揮します。

1人でニヤニヤしていることがあるので、早く落合選手あたりと仲良くなってほしいです。

No.30 原口晏侍選手

所属歴:ジュビロ磐田U-18 → 専修大学

左利きのテクニシャンです。キックやボールコントロールの技術が素晴らしく、今後期待の選手です。

会社の上司に「原口は肝心な所でダメだ」って言われていたので克服してほしいですね。

No.31 江口達也選手

所属歴:駒澤大学高校 → 東京学芸大学 → EDO ALL UNITED

GKに求められるスキルを全てハイレベルにこなせる選手です。

仕事が忙しいせいか非常に髭が伸びております。でもとても好青年です。

このような選手たちを加えることができ、間違いなく昨シーズンよりも充実したスカッドにすることができました。

目標の数値化

シーズン前にキックオフMTGを実施しました。

そこで目標を数値化し、その結果を出せるための準備をシーズン開幕までに進めていきたいという話を選手にしました。

勝ち点: 38点(最高42点)

得点: 1試合あたり4得点以上

失点: 1試合あたり0.5失点以内

これらの目標数値は、過去の2部リーグの昇格クラブの数値を分析して定めたものです。

また、各ポジションで求める得点関与数や、セットプレーでの得点数も定めました。

サッカーでは「戦術」や「フォーメーション」についてよく話になりますが、

特に社会人サッカーではチームの共通目標をどれだけ明確に共有することができるかが最も重要であると僕は考えてます。

そして既存戦力でその目標を達成できるような戦術を決定するというプロセスを踏みました。

プロクラブのように毎日会ってトレーニングすることはできないので、各自にタスクを明確化して、

チーム活動以外の時間もそのタスクを達成することができるように過ごしてもらいたいと考えてます。

第3節までのスタートダッシュ

どれだけ良い準備をしてきても実際に上手くいくか心配もあった開幕戦で無事に5-0で快勝することができました。

続く第2戦、第3戦でも4-0、5-1で勝つことができ、良いスタートを切ることに成功しました。

新加入の石田選手が3試合で5ゴール、今シーズンから左ウイングにコンバートした川島選手が3試合で4ゴール。

攻め続けることで守備の時間を減らし、失点のリスクも下げることができました。


第4節で今シーズン初のドロー

JFA夢フィールドで開催された第4節では、

それまでCFで出場していた石田選手が都合により前半出場できない事態が発生。

代わりに同じく新加入のスイス人FWのCarmine選手がスタメンとなりました。

言語の壁もあり、攻撃では裏抜けのタイミング、

守備では前線からのプレスの掛け方が上手くいかず、もどかしい時間が続きました。

相手のロングスローのこぼれ球からのオウンゴールで今シーズン初めて先制点を許すと、

前半終了間際に同点に追い付いたものの、後半攻め続けてもなかなか追加点を奪えずにいました。

すると後半アディショナルタイムにカウンターからまさかの失点で敗戦濃厚に。

しかし、勝ち点を持ち帰ることができないと思われたラストワンプレーでエースの石田が起死回生の同点ゴール。

最後まで諦めなかったことで、最悪の結果は避けることができました。


第5節では前節の反省を活かしゴールラッシュ

第4節での課題として、

攻撃面での裏抜けのタイミングの噛み合わなさと守備面でのプレスの掛け方および被カウンター時の守り方がありました。

試合前に入念にCarmine選手とは英語でコミュニケーションを取り、

修正を図ったところ、結果として7得点のゴールラッシュで快勝することができました。

やはりサッカーというチームスポーツにおいて共通認識の大切さを痛感した試合となりました。


第6節から第8節は手堅くゲームを進める

前半戦残り3試合は、失点をしやすい時間帯を分析し、その時間帯での守備戦術を変更する対策を取りました。

結果、3試合連続でクリーンシートを達成することができ、チームとしての積み上げを実感することができました。

一方で最初の数試合のような攻撃の爆発力が減ってしまったので、そこは後半戦に向けて修正していこうと考えています。

まとめ

紆余曲折ありながら、上記のような流れで前半戦は首位で折り返すことができました。

クラブとして目標とする1部昇格に向けて、後半戦もより良いゲームができるよう準備しています。

第9節

8/25(日)19:05キックオフ

市民西町サッカー場

vs シティF.C

観戦無料

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